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河名紀子

ハウジングジャーナリスト

上智大卒、「東京新聞」、住宅業界紙記者、住宅業界誌編集長を経て独立。

現在は、国や自治体・ハウスメーカー等主催の講演のほか、住宅雑誌やサイト・新聞に記事を執筆。AllAbout「家づくり最新情報」公式ガイド。住宅展示場の主婦・女性集客プロジェクト「サロネーゼ倶楽部」プロデュースのほか、住宅イベントのコーディネーターなど活動を広げている。

モットーは「女性・生活者・妻・母の視点で分かりやすく」。

「メディア・ハウジング研究所」代表。


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プレ協懇親会

横浜ランチの後は急遽、霞が関に引き返してプレハブ建築協会の懇親会へ。

Pict1692会員ハウスメーカーの高効率給湯器設置供給戸数は58%と半数超え。今年は長期優良認定の低層集合アパートもお目見えする予定という。

Pict1693

晴れ渡っていた今日は、霞が関ビル35階から見える眺望も東京湾が青く絶景でした。

ライフストーリーで家を売る

…というテーマを最近、意識し始めていたところ、

興味深いカタログが、ある住宅メーカーから送られてきました。

Pict1685 埼玉エリアを拠点にしているポラスグループ。

先日、残念ながら「エコポ分譲住宅の街」見学会に行けなかったことから、同社が資料類を送ってくださったのですが、私が目に留めたのは、上の写真の

「パティーナライフストーリー・ウーマン ≪時めく街 草加松原≫に暮らす、女性の人生を綴る物語」と、その男性版の2冊のカタログ。

女性版の目次を少し引用すると、

「新しい街を創るということは、そこに暮らす人々の新しい人生を創るということ。

ならばこの街でずっと暮らしていく女性たちは、どんな人生を送っていくのだろうか。

娘の公園デビューした日。

娘が料理にめざめた日。

娘が思春期を迎えた頃。

娘が嫁いだ日。

永年の夢だったフラワーアレンジメント教室を友人と始めた日。

主人とガーデニングしながら振り返る私の人生」

Pict1686

少し夢のような人生だが(笑)少なくとも、設備満載のカタログよりは、

そこに住まう日々のシーンがイメージできる。そして女性はこんな訴求のされ方を求めているのではないかと思う。

同社は越谷の地元にずっとこだわり、あえて全国展開せず、夏祭りなど街ぐるみの様々なユニークな試みを展開しているが、改めてその同社の「あえて拡販しない強さ」を、こんなところにも感じる。

暮らし方のプロは誰か

以前、住宅業界よもやま話をした、ある広告代理店の方からこんなメールがあった。

「住宅エコポも盛り上がっているのは一部のサッシ部材メーカーで、ハウスメーカーやディベロッパーはそんなに盛り上がってないようなんですよね…」

もっと言ってしまえば、消費者はもっと盛り上がっていないかも。(エコポなどの記事を書いている人間が言うのもなんですが…)

それは不景気だからという理由じゃない。制度が複雑でよくわからないというユーザーもいるでしょうが、もっと言うなら、そこに「暮らし方」の提案が欠けているから。ストーリーが見えないから。

「暮らし方ねぇ…」と首をかしげるその担当者。確かに暮らし方って、太陽光や断熱サッシのように目に見えるものではないから表現するのは難しい。

そんな中、同じ日にくしくも積水ハウスが「ライフスタイルから考える住いづくりサイト~すまい・すまいる~」をリリース。

201002sumaismile

サイト閲覧者の意見をオンラインや投稿で募りユーザー参加型のサイトを目指すとか。見えにくい暮らし方を「見える化」する。面白い試みではある。

暮らし方はもしかしたらユーザーのほうがプロかもしれない。その意味で企業メッセージを押し付けるのでなく、ユーザーを巻き込んだ住まいづくりサイトが今後増えていくのは必至。

アキュラホーム懇親会

昨日は新宿のアキュラ本社でマスコミ懇談会。

ジャーブネットのリーディングプロジェクトメンバーを代表する加盟8社も出席。

0912konshinkai

アキュラはやはり話題の550万円住宅が効いてか、通期見通し増収増益の予定。

今後は世の中の低価格路線を背景に、加盟社とともにこの低価格住宅を販売していく。

が、やはり低価格ゆえの苦しさもあるようだ。

0912konshinkai2 「仮に年収1000万円の営業マンが年間4棟売るのが普通だったら、1棟売るための営業経費は1棟250万円かかることになり、550万円住宅だけでは赤字になる」(写真の宮沢社長)とも。

このため話題性は550万円住宅に軍パイがあっても、

付加価値のある長期優良住宅も並行して展開していく二極路線でリスクヘッジしていくと思われる。

世の中の低価格路線は結局、企業が自らの首を絞めることにもつながる。低価格は消費者としてウレシイが、「低価格ブーム」が続く限り景気回復はのぞめない。

結局、ボーナスや収入減などで消費者にツケが回ることを、住宅に限らず消費者も気づくべきだ、というコラムが新聞に載っていたが、あえて高いモノを買わせるには相当な仕掛けや工夫が必要なのも確か。

袋小路だ…

ミサワホームが新プロモーションスタート

住宅各社がプロモーションを手控える厳冬の時代に、

ミサワホームが09年下期、新プロモーションを展開する。

その手法とは!……ネットかモバイルか最新プロモーション技術か、と思いきや、、、、

Shinjyuku01_2

意外にもアナログ。グッドデザイン賞20年連続受賞を記念して、全国主要ターミナル駅に大型広告を出すというもの。写真は新宿駅地下。東京駅や名古屋駅・大阪駅、札幌や福岡でも同時展開していく(写真提供:ミサワホーム)

ここまで20年の歴史が一目でわかると、道行く人も無視するわけにいかないかも。

確かに、グッドデザインが誕生した1990年前後は、ミサワホームが一番に受賞した記憶がある。「住宅のGマーク≒ミサワ」といってもいいほどの強いイメージがあった。

その後、他メーカーも毎年ランクインするまでにメジャーになったGマークだが、その業界最古?で受賞数1位を示すには、こんなプロモーションがわかりやすい。

新CMでは財津和夫氏によるCMソング起用。これまたアナログイメージだ。

バーチャル一辺倒になりつつある広告が、ここまで翻るとまた新鮮。

新宿展示場で2社見学会(その1:ミサワ)

Zenkei

今日も抜けるような青空のもと、都庁に見守られながら、オープンしたての東京都新宿展示場でミサワホームとダイワハウスのモデルハウス見学会がありました。

Gaikan

Setsumei_2 午前中はミサワの久々のCENTURYシリーズ「空を見つめる3階建て」。白と青のコントラストをなす外観が目を引く。

やはりここも二世帯。隣の建物が迫りくる都市の立地を想定して、外に閉じ内に開き中庭を囲むプラン。

Privateliving_3

中はかなりアラフォー好みを意識し、バリのリゾートホテルを思わせるラグジュアリーで落ち着いたインテリア。

スマートスタイルのカジュアル路線から一転、久々に同社らしいデザインセンスを生かした内装。

Kuraopen_2

もちろん、「蔵」もあります。高さ1.4メートルのため立ち上がれないけど、中のソファに座ってみたら意外なほど落ち着く。

Kuraclose トビラを閉めるとこんな感じ。ここに洋書や小物などを飾れば、中にこんな空間があるとは思えない。

Energymonitor そして目玉は同社がこのほどリリースした「エネルギーモニターシステム」。太陽光発電による発電量のほか、エコキュートやエネファームなど、家じゅうの電気とエネルギーをすべてトータルに把握できるそう。

こういう「メカもの」に反応するのは、きっと奥さんより理系のダンナさんなんだろうなぁ。

プレ協懇親会

昨日の夜はプレハブ建築協会の報道関係懇談会だった。



同協会はいわゆる大手住宅プレハブメーカー22社による業界団体だ。
活動報告の中で報道関係者から質問が相次いだのは
今年スタートが予定されている「長期優良住宅法」と「瑕疵担保責任法」の法制度への対応。

やはり今年はこの2法への対応と影響が注目される。





今後の価格はどうなる?

リフォーム市場は定額制ばやり?

ここ1〜2週間、雑誌のリフォーム特集で
ハウスメーカー各社のリフォーム戦略を取材しています。

「これからはリフォームの時代」と叫ばれて久しいですが
某メーカー担当者の印象的だった言葉は
「われわれのリフォームはあくまでOB客の顧客満足を上げるための一つのCS方法」。

リフォームがそのまま建材の売上に結びつく建材メーカーの熱いリフォーム戦略とはまた違った姿勢のようです。

とはいえ、これから新築からストックに市場がシフトしていくなかで
ハウスメーカーにとってもリフォームは重点項目の一つ。
最近は市場シェアトップを誇る「そっくりさん」を意識して
定額制を導入するメーカーも増えています。

眠れる獅子と称されるリフォーム市場。
熾烈な戦いが始まる嵐の前の静観時期といったところでしょうか。


(M社が今春からスタートした旅館ホテルリフォームのイメージ写真)


N社の記者懇親会

総ページビュー1.2億PV/月を誇る不動産ポータル運営企業N社の記者懇親会が一昨日あった。

井上社長自ら業況説明
売上40億、前年比64%増。
この伸び率は今の住宅・不動産業界ではもはや「ありえない」数字だ。

この4月からは不動産オークションをスタート、すでに埼玉の中古マンションで
1件落札があったという。

同じく4月には不動産賃貸会社の業務支援システムを提供する「レンターズ」もM&Aで子会社化。懇親会には加藤社長も参加。

若き社長2人に「競合サイトは?」と質問したら
苦笑しながら出てきた回答には「Y社」「G社」そして「R社」の名前も。

生き馬の目を抜くような不動産ネット業界のスピードの速さ。
コラムを寄稿している間接的立場ではあるものの、ウォッチし続けるのも大変です…

(N社のある晴海トリトンにて)




どうも最近、晴海にはご縁があります…
★★★晴海デザインセンター
「住まいづくりパートナー選びキャンペーン」★★★


6月16日(土)14時〜晴海トリトンスクエアにて
「成功する住宅メーカー選び」でセミナー講演します。
詳しくはコチラをご覧ください。

ホワイトデーだから考えたい「白い家」

先週はホワイトデーでしたね。
ハイ、しっかりバレンタイン分は
主人から息子から取り返しました(笑)。

そもそもなぜ「ホワイト」なのでしょうか…
いずれにせよ、春になると白いスーツ、白いカーテン、白いソファ…
白いモノに囲まれたくなります。


…ということで「白い日」にちなんで
「白い家」を考えてみました。


やはり業界は騒然!「1戸4万円」

昨夜は恒例のハウスメーカー等の業界女性との懇親会がありました。

会場は銀座の並木通り沿いのステキな店。
隣の合コン組にもはばからず、私たちが場違いにも侃々諤々?議論したのは他ならぬ…

先日、国土交通省が発表した「瑕疵担保保険1戸4万円」

これは「瑕疵や欠陥が見つかった時に
ヒューザーのように業者がつぶれていたのでは、
瑕疵担保制度の意味がない」ということで
業者が万一つぶれても供託金から瑕疵保証金が支払われるよう
住宅事業者が新築1戸につき4万円の保険料を負担するというものです。

1戸4万円なら年間100戸で400万、1000戸で4000万円の負担、しかも大手も中小も一律です。

故意に欠陥や耐震偽装をする業者は一部ではあっても
その一部の悪徳業者をそのほか大多数の善良な事業者で担保するのは
おかしい!という意見が続出。

消費者が負担する保険料はないので、直接な負担増はありませんが、
こうした業界のお互いの不信感や納得できないという不満は
めぐりめぐって消費者や住まい手にも何らかの形で影響するのではないでしょうか?

お互いが不信感を抱き、「欠陥ありき」という性悪説で住宅行政を仕切る国に
本当に「美しい国」「安心・安全な社会」が訪れるのでしょうか。

それにしても、こんな大事なこと、一部のマスコミしか取り上げていないことも実に不思議。。。

国は焦れど…省エネも耐震もたった2割

昨日は環境省の委託事業「省エネリフォームのための住宅事業者向けセミナー」を傍聴。



「省エネ、省エネ」と言われてますが、実際にはほとんど普及していない実態が明らかに。
ちなみに、いま建てられる新築住宅のうち
次世代省エネ基準を満たしいる割合はたった2割だとか。。

ちなみに次世代省エネ基準とは、新省エネ基準のさらに上を行く基準で
公庫の割増融資なども受けられる対象です。

2割という数字、どこかで見たと思ったら、
やしか耐震改修割合も近い数字。

国が政策として熱く支援しているものほど、普及率が低いのは皮肉。
いや普及しないから予算つかって支援しているのでしょうが。。。

環境省が謳っている「チーム・マイナス6%」
(京都議定書で日本に義務付けられたCO2削減量はー6%)とは程遠く
2000年実績で日本に排出量は削減どころかプラス10%!!

国が真っ青になるのも分かります。

あの手この手でやっている事業のなかで
経産省エネ庁がやっている「住まいの省エネ無料診断」が
今月28日までの締め切りですが
どうも申し込みがあまりない様子。。。のようで、しきりに呼びかけていました。


関心のある方・問い合わせ・申し込みは
(財)省エネルギーセンター

ちなみに築11年以上の木造一戸建て(2階以下)が対象です。

「大掃除の4割は夫が担当」の真実

ノーリツのアンケート調査「大掃除と家族の関係」によると

「普段の掃除は妻が9割でも、大掃除になると夫が4割担当」だそう。


ちなみに「大掃除を毎年している」のは92%。
日ごろの掃除の頻度は「週3回程度」が4割、「毎日掃除」が3割。
みなさんキレイ好きなんですね〜。shine

ちなみに独身男女の場合
男性の47%、女性の37%が「日々の掃除は親任せ」だそう。

結婚すると女性が37%→96%に跳ね上がり
男性が47%→4%に激減するという事実。


これって言い換えれば、いかに日本の男性諸君が結婚を機に掃除から解放されているかという現実の表れでもあるようで…。

皆さんのご家庭の大掃除当番は誰ですか??


IKEAとスウェーデンHの関係

IKEAブームはハウスメーカーにどんな影響を与えているのでしょうか。
北欧系のハウスメーカーとすぐ連想されるのは、
やはり「スウェーデンハウス」。


上記の写真は、同社が2004年に若年層を意識して発売した「hus roa(ヒュースロア)」内観。
「ヒュースロア」とはスウェーデン語で「楽しむ家」。
デザインと色彩とインテリアと間取りの可変性と…すべてを楽しむ北欧モダンの家。

壁や天井などのインテリアを、スウェーデンらしい北欧伝統色からモダンなポップカラーまで全200色から自由にカラーコーディネートできるあたりは、
本当に30代女性のオリジナリティ欲をくすぐります。

外壁のカラーバリエーションも豊富で、外装も内装も着せ替え人形のように自在に塗り替えられるとか。

写真をみると、かなりIKEAテイストです。。。

いやいや失礼。
発売はIKEAが日本に上陸する前の話。
同社にしてみれば、創業時からスウェーデンのライフスタイルを取り入れているわけですから、IKEAは後から日本に上陸してきた後発組なのですが。

そこで!取材のついでに同社の担当者にIKEAの効果と影響について聞いてみました。



「イケアさんとはこまめに情報交換していますが、販売提携には至ってはおりません。購入層が違いますので、イケアブームの影響はさほどないと思われます」(談)。

「ヒュースロア」の販売提携や展示で使っているのは、
やはり北欧系ではありますが、人気のモダンインテリア専門店「イルムス」。
IKEA家具よりも価格も高めで、いわゆる高級北欧家具です。

ヒュースロアの販売時期とイケアの日本上陸時期に時間差があったこともありますが、
同社の対象とする高額所得層と、イケア購入層との微妙な収入格差も関係しているようです。

何でもブームに乗っかればいいというわけではないようですね。

「勝つアパート経営」座談会にて

某ハウスメーカーのアパートオーナー向け媒体の仕事で
「勝つアパート経営」座談会に同席。

参加者は首都圏の不動産会社の経営者&責任者5人+メーカー関係者。


同社の最近の主力商品外観はこんな感じ。









一時期堅調だったアパート建設も、こぞって各社が資産活用キャンペーンを張ったこともあり
現在はやや供給過剰気味。
「建てれば空室が埋まる」時代は終わったわけで、
当然、借り手市場なわけで、いかに入居者に気に入ってもらうかが課題。

座談会で披露された体験談は、まさに地域の現場の第一線ニーズを肌で感じられている方々だけあって、「耳からウロコ」の話が続々。

そこで明らかになった話を要約すると…





新築だから入居率が高いというわけではなく、
やはり賃貸の主要ニーズ層である若年層の目を引く「デザイン」がモノを言うとのこと。

駐車場やバイク置き場、室内洗濯機置き場、オートロック…なんてのは
もう論外のあって当然の話。

プラス、多少古くてもパティオがあったりシャンプードレッサーがあったり…
やはり「ほかとは違うデザイン」で目をひきつけなければ、
空室は埋まらない時代になっているようです。

そうですよね。収入があってもあえて持ち家を持たない賃貸派が増えてきている時代。
そういう新(もう新しくない?)潜在入居者のこだわりはかなり高くなってきているのです。

ちなみに上記の室内写真は同社のアパートカタログから。
もう、アパートもこういう時代になっているんですね。

そして、もう一つ。当たり前ではありますが、もう賃貸探しは9割をネットが担っている。
ネットで十分比較検討して、動画で内装も確かめて、添付地図で実際に足を運んで
最後の最後に「契約するために」不動産屋に足を運ぶのです。

だから不動産屋の人的営業力(親しみやすいとか)や店舗アクセス(駅から近いとか)などは
もう決定要素を持たなくなってきているようです。

ブロガーたっくんさんも指摘しているように、もう商品そのものの本業力が問われているのかもしれませんね。


30歳フツーのOLがマンション投資する時代

編集部の「30歳リアル」のお題に絡めて。

先日、デザイナーズワンルームマンション供給で急成長している若き副社長の話を聞く機会がありました。

彼は著書「ワンルーム男」を書いて話題になった若干33歳。です。




2001年末に創業、
供給戸数・経常利益ともに倍々ゲームで飛躍的に伸びている若い会社です。
社員の平均年齢も20代とこれまた若い。

最近では、某男性エッセイストを「エグゼクティブプロデユーサー」に迎え、
「部屋探しCAFE」や「ルームスタイリスト」を盛り込んだサービスもスタート。
若さならの果敢な挑戦が目を引く会社です。

そんな同社によると、投資マンションターゲットは20〜30代男女。(とくに女性)。
年収400万円程度のフツーのOLが、株に気軽に手を出すように、投資マンションを買う。
独身のうちはその洒落たデザイナーズワンルームに住んで、
結婚したりグレードアップしたくなったら人に貸して運用する。
「利回りは5%くらいを長期的に確保できる」と同社。

ただ、一つ心配なのは、
10年以内の投資ならその利回りは確保できるかもしれないけど、
モノにはなんでも減価償却があります。

木造住宅なら25年、マンションでも法的には50年の耐用年数があるとされていますが、
実際には20数年経つとほとんど上モノの価値は急降下します。

このときの利回りをどう確保するのか、購入者としてはそのあたりの説明もほしいのではないでしょうか?

それから、もう一つ。日本の世帯数は
非婚・晩婚・単身高齢者の増加で2007〜2008年くらいまでは確かに増加しますが、
その後は人口減少とともに世帯数も急降下します。

今あちこちに投資用ワンルームが供給されていますが、
これがあと10年経ったらどうなるのか。

入居者のいないゴーストワンルームがたくさん残されてしまうだけではないか…などと、
子供を持つ親としては次世代の日本の都市の膨大なゴーストストックの姿を憂えたりも。
杞憂でしょうか。

ぜひ33歳の団塊ジュニア世代社長だからこそ、次世代のスットク環境も見据えて
頑張っていただきたいと思います。

家も「カフェ」で売る時代

9月6日付日経MJ1面トップ「ショールーム 異彩で勝つ」に
住宅ショールームの見せ方2例。

前者は群馬の某設計事務所の「モデルハウス+カフェ」の事例。



モデルハウスの駐車場内に移動カフェを設け、ショールーム独特の閉鎖感をなくしたい。

いわゆる莫大な出展料が維持費がかかる住宅展示場は
ハウスメーカーや中堅ビルダーでもない限り、中小ビルダーは割が合わない。

ショールーム内の「家カフェ」ならコーヒー目当ての客も誘導できるし
実際に使用する内装やインテリアを眺めながら一杯くつろげる。

「コーヒーを飲みにきただけ」と言えば営業マンも攻めてこない。
後者は千葉の中堅デベの「泊まれるモデルハウス」。

料理する食材、タオルやせっけん、ネット完備。
もって行くのは着替えだけ。

昼間に1〜2時間展示場にいただけでは住み心地は分からない。
なるほど。
もう展示場も協賛会社から莫大な予算を集めて
あの手この手で有名人を呼んでイベントをして集客する時代は終わったのかもしれませんね。

そのうち、住宅も「コンビニ」で売る時代が来たりして。
あ、そういえば「住宅情報」置いてありましたね…失礼しました。

悪質リフォーム「番犬シール」の効果は?



「悪質リフォームおことわり!」っていう番犬シールdog知ってますか?

小さくて見にくいと思いますが、写真左上の中の右端のラベルがそのシール。
番犬がおまわりさんの帽子をかぶってます。

悪質リフォーム騒ぎが問題になりはじめた2005年に
中間法人・日本増改築産業協会が悪質リフォーム対策本部を設置し、(写真右上)
緊急相談体制を整えたのを機に発行されたそうです。

先月、警視庁が被害の大幅増を発表したのを機に
消費者向けセミナーなどでこうした啓蒙資料とともにシールも配っています。

「押し売りお断り」「悪質ビラお断り」と同じように
玄関や郵便受けに貼るのだと思いますが、

うーん、このシールでどこまで威力を発揮するか・・・

このシールを見てシッポを丸めて帰るほど、
悪徳業者はヤワではないかも、と思ってしまいます。

悪質商法の被害が集中しているのは、
一人暮らし高齢者や営業攻勢に負けてしまう心優しい人々。

こうした一部の弱者に何社もの業者が殺到しているのが現実です。

当ブロガーの昆寛さんがおっしゃっているように
専門家に相談していてさえ、その場の営業ペースに押し切られてしまうケースが多いのです。

警視庁によると「営業マンに早く帰ってもらいたいがために、契約のハンコを押した」という
事例も少なくないようです。

ならば、できれば、このシールの中に
「悪質業者は国民生活センターや警視庁相談センターに通告します」という強い一文でもない限り、

シールを無視して家の中に入り込んできて営業に押し切られてしまう…
という被害シミュレーションは変わらないのではないか、と個人的に思います。

悪質業者は業界でもほんの一部です。
でも消費者は「一業者」でなく「業界」と捉えています。

「悪貨が良貨を駆逐する」になってしまっては悲劇です。

やはり業界団体だけでは運動効果も限界があります。

国や警視庁も深刻な問題と捉えているのであれば、
連携して効果的な対策を消費者に訴えるべきではないでしょうか?

業界を変える大イベント

あるイベントのコーディネートのお手伝いをしています。


その名も…
「史上初!タブーを破る!超住宅フェア」

住まいの総合情報コミュニティネットワーク「ハウスネットギャラリー」を運営している
ネクスト・アイズが企画しているもので、
第1回目 1019名
第2回目 2138名に続き
第3回目は5000人集客を目標に、10月14・15日にNSイベントホールにて行われます。

ハウスメーカー、工務店、建築家、リフォーム会社とFP・弁護士・税理士が
縦割りだった枠を超えて横断的に一同に会する、これまで例のなかったイベントです。

経済産業省の住宅産業ニュービジネス審議会委員でもある同社の小野信一社長は
「消費者の立場からみれば、ハウスメーカーも個人の設計事務所も
同じ人生のマイホームを託すという意味ではフラットなはず。
ハウスメーカーvs工務店などといった業界の縦割りの枠を取り払いたかった」。

どちらかというと業者主導で、消費者は置き去りにされてきた感のある、この住宅業界。
ようやく消費者主導の時代になりつつあることを肌で感じています。

参加希望者は事前予約制なので上記HPを参照ください。

「さくら事務所セミナー」1年ぶり再開

さくら事務所が1年ぶりに消費者向けセミナーを再開するというので、聞きに行ってきました。

ご存知の方も多いと思いますが、同社は「国内で初めて個人向け不動産コンサルティングサービスをスタートさせた業界NO.1のリーディングカンパニー」(同社会社概要より)を自負。

姉歯事件を機に、「購入者のみの立場に立った」物件調査や契約立会い、購入アドバイスなどが注目を浴び、代表の長島修会長は経済産業省が推進する住宅産業ニュービジネス政策の消費者エージェント分科会委員にも名を連ねています。

私自身、秋からカルチャーセンターで住宅講座をスタートすることもあり、自らの勉強と消費者の動向調査も兼ねて足を運んできました。


(写真左:熱心にメモをとる受講者たち。やはり最近の住宅ユーザーは勉強してます…)

会場は銀座の中小企業会館の講堂。住宅会社がホテルの宴会場でやるようなバブリーな雰囲気が全くない質素な会場。これも同社の中立性をアピールする戦略の一つでしょうか。

参加者は40人超。年代も性別もバラバラですが、メイン参加者は30代後半〜40代の女性や夫婦といった第一次取得者と推察。

セミナーは朝10時〜夕方5時までの丸1日。これで、かつこの内容で5000円は安い!

セミナーのテーマは「少子高齢化と新築マンションの関係」。いったいどう関係づけるのか興味津々でしたが、要するに「少子高齢化に備えて可変性の高くバリアフリー仕様の資産価値の高いマンションを選びましょう」といったもの。



ただ、マンション施工管理経験のある神尾社長による建物チェックポイントは面白かった。
「スパンが6.3mを切る細長い間取りはリフォームしづらく資産価値が下がる…」とか
「70㎡台の3LDKマンション(ウチもそうなのですが…)はリノベーション業者には見向きもされない不良ストックになる可能性がある…」という愕然とする話だとか。

(写真:実際の間取り図で説明。どこの分譲マンションのものなのか、個人的に気になります…)


こういう話はデベロッパー主催セミナーでは聞けないでしょうから、確かに貴重な現場の話ではあります。
さすが「いかなる金融機関、事業会社とも資本関係をもたない、中立・公正な不動産コンサルティングサービス企業」を謳うだけあり、「分譲業者にだまされないコツ」といった裏話も公開されていました。

住宅のセミナーはこれまでの歴史上、事業者や金融機関が主催するものが多く、無料でホテルでランチなどが振舞われる「接待」的セミナーが多かっただけに、消費者から有料でdollar参加費をとるのは難しいといわれてきました。

しかし、有益な情報には消費者も相当の対価を払う時代に、この住宅業界も変わってきているのかもしれません。

いずれにせよ、これまでの流れに布石を投じようとする同社の今後に注目。